奈半利町手話言語条例
2023年3月7日、高知県安芸郡奈半利町(なはりちょう)議会は、「手話が独自の文法を持つ一つの言語であるという認識の下、手話を使用しやすい環境づくりを推進することにより、手話を必要とする者の意思疎通を行う権利が尊重され、安心して生活することができる共生社会を実現する」ため、手話言語条例案を可決した。
同種の条例は、県内では、高知市、佐川町、土佐市、四万十市、土佐清水市、安芸市、南国市、田野町についで、9例目。同日、北川村でも制定された。全国では、468例目。
奈半利町は、古くから交通の要衝として栄えてきた町で、養老年間には、「野根山街道」が、土佐と阿波を結ぶ官道として開かれ、「土佐日記」には、「那波の泊」として記されており、海路においても歴史が刻まれている。
町は、情報の乏しかった時代に、他国の事を知るためには、旅人からの情報が唯一のものであったため、人を大切にし、もてなす心が町の人々の間に自然と育ったいう。
町では、先人の築いてきた「人を大切にする心」を受け継ぎ、奈半利町に生まれ、育って、ほんとうに良かったと思われるようなまちづくりを目指している。
また、町のあちこちに点在する旧跡や寺院、数々の滝、由緒ある民家の建ち並ぶ町並みなど、自然と歴史が美しくミックスされている。
人口は、2‚984人(男:1‚401人/女:583人)、1‚643世(2023年3月1日現在)。
身体障害者手帳交付台帳登載者数は、以下の通り。